
犬猿の仲良し
第13章 亀裂
璃「飯作るわ」
健「待て待て」
健太に腕を掴まれた。
すぐ振りほどこうと思ったが、健太はそれを予想していたのか力を込めていた。
俺は悟られないように作った笑顔で話した。
璃「何だよ?飯作れないじゃん」
健「俺何かした?」
璃「え?別に何も」
ヤバい。
口調が荒くなる。
これじゃ顔だけ作っても意味が無い。
健「言えよ」
健太の目が真っ直ぐ俺を見つめる。
その目、苦手なんだよ。
俺のくそみたいな一面が見透かされてる気がして。
嘘がこいつには通じないみたいで。
余計に腹が立つ。
璃「本当に何もないって!離してくんね?」
俺はこうして嘘に嘘を重ねてしまう。
健「さっきの気にしてる?返事いらないってやつ」
璃「いや」
言葉が上手く出てこない。
健「そっか。つーかもう告白自体忘れてくれ」
健太は俺の手を離した。
璃「…は?」
とうとう俺は笑顔ですらなくなった。
健「なんていうかさ、これからギクシャクすんの嫌だし若干気まずくなるし?それに気持ち伝えられただけですっきりした!」
璃「信じられねー…」
カチンときた俺は、初めてこいつに心から思っていることをぶつける覚悟が出来た。
言っても言わなくても、どっちにしろこの先今のこいつは生理的に無理だと思ったからだ。
それなら言ってしまったほうがよっぽどいい。
健「え?」
璃「俺の気持ちは無視かよ!!」
健「違う。俺は」
璃「勝手に告って勝手にキスして勝手に返事いらないって言って挙げ句の果てに忘れろだ?!無視してんじゃん!」
健「は?じゃあ返事求めたらお前なんて言う?付き合ってくれんの?無理だよな。ホモ嫌いだもんな!」
璃「だから全部自分中心で考えてんじゃねーよ!俺の気持ち考えたか?!今の関係がこれをきっかけに無くなるかもしれないって事を考えたかって聞いてんだよ!俺はずっと…!!」
俺は途中で言葉を詰まらせた。
ずっと一緒に居たかった。
その言葉が言えなかった。
健「待て待て」
健太に腕を掴まれた。
すぐ振りほどこうと思ったが、健太はそれを予想していたのか力を込めていた。
俺は悟られないように作った笑顔で話した。
璃「何だよ?飯作れないじゃん」
健「俺何かした?」
璃「え?別に何も」
ヤバい。
口調が荒くなる。
これじゃ顔だけ作っても意味が無い。
健「言えよ」
健太の目が真っ直ぐ俺を見つめる。
その目、苦手なんだよ。
俺のくそみたいな一面が見透かされてる気がして。
嘘がこいつには通じないみたいで。
余計に腹が立つ。
璃「本当に何もないって!離してくんね?」
俺はこうして嘘に嘘を重ねてしまう。
健「さっきの気にしてる?返事いらないってやつ」
璃「いや」
言葉が上手く出てこない。
健「そっか。つーかもう告白自体忘れてくれ」
健太は俺の手を離した。
璃「…は?」
とうとう俺は笑顔ですらなくなった。
健「なんていうかさ、これからギクシャクすんの嫌だし若干気まずくなるし?それに気持ち伝えられただけですっきりした!」
璃「信じられねー…」
カチンときた俺は、初めてこいつに心から思っていることをぶつける覚悟が出来た。
言っても言わなくても、どっちにしろこの先今のこいつは生理的に無理だと思ったからだ。
それなら言ってしまったほうがよっぽどいい。
健「え?」
璃「俺の気持ちは無視かよ!!」
健「違う。俺は」
璃「勝手に告って勝手にキスして勝手に返事いらないって言って挙げ句の果てに忘れろだ?!無視してんじゃん!」
健「は?じゃあ返事求めたらお前なんて言う?付き合ってくれんの?無理だよな。ホモ嫌いだもんな!」
璃「だから全部自分中心で考えてんじゃねーよ!俺の気持ち考えたか?!今の関係がこれをきっかけに無くなるかもしれないって事を考えたかって聞いてんだよ!俺はずっと…!!」
俺は途中で言葉を詰まらせた。
ずっと一緒に居たかった。
その言葉が言えなかった。
