
犬猿の仲良し
第13章 亀裂
健「はぁ…それよりさ」
璃「ん?」
健「今日学校休むか?」
璃「いや、頭も痛いわけじゃねぇし、咳も鼻水も…多分大丈夫」
健「でも熱引かないと学校には行かせられねーな。ちょいもっかい測ってみ」
お前は俺のおかんか。
ん、と体温計を渡された。
俺はそれを受け取り、脇の下に入れた。
健太は再び漫画を読み始めた。
…。
璃「待てよ…さっき熱37,6度っつったよな?」
健「おー」
璃「その…触ったのか?」
健「そりゃまあ」
璃「えっ」
健「安心しろって!どさくさに紛れて乳首とか触ってねーよ!」
璃「ちっ…?!はっ?!はぁ?!」
鳥肌が立った。
乳首発言に驚いた。
驚いたどころか熱が一気に下がった。
ピピピッ
俺は体温計を取り出した。
健「見してー」
おずおずと体温計を健太に渡す。
健「36,4度…。下がったな。むしろ下がりすぎて逆に心配」
はは、と笑う健太。
誰のせいで。
俺は時計を見た。
璃「もう少しで6時…飯作るか」
健「食べてっていい?」
璃「おう」
健「じゃあ一旦家で着替えてくるわ。そんで戻ってきてこっちで飯食ってそのまま学校直行!あと歯ブラシもいるか。あ、それと返事いらねーから」
そう言い残して、健太は窓を開けて自分の部屋に戻っていった。
璃「あ、はい」
…返事がいらない?
確認のついでに言うなよ!
もし返事を求められていたら俺は何て言っただろう。
…?
何迷ってんだ?
即振るだろ?
OKなんて言ってしまったら健太と付き合うことになる。
そんなのごめんだ。
でも振ったら?
今まで通りでいられるのか?
振ったとしたらあいつは俺から離れて行くんじゃないのか?
つーか告った時に俺が離れていくとは思わなかったのか。
そういう軽率なことをするから困る。
俺はしっかりと考えたことはなかったが、ずっと一緒にいられる気がしていた。
なのに…。
まずい。
無性にイライラする。
ガタッ
健「ただいま」
璃「…おう」
健「おいおい?大丈夫か?」
笑えとでも言わんばかりに、健太は自分の口の端を指でグイッと上げる。
普段なら笑えたが、今は苛つきを悪化させるだけだった。
璃「ん?」
健「今日学校休むか?」
璃「いや、頭も痛いわけじゃねぇし、咳も鼻水も…多分大丈夫」
健「でも熱引かないと学校には行かせられねーな。ちょいもっかい測ってみ」
お前は俺のおかんか。
ん、と体温計を渡された。
俺はそれを受け取り、脇の下に入れた。
健太は再び漫画を読み始めた。
…。
璃「待てよ…さっき熱37,6度っつったよな?」
健「おー」
璃「その…触ったのか?」
健「そりゃまあ」
璃「えっ」
健「安心しろって!どさくさに紛れて乳首とか触ってねーよ!」
璃「ちっ…?!はっ?!はぁ?!」
鳥肌が立った。
乳首発言に驚いた。
驚いたどころか熱が一気に下がった。
ピピピッ
俺は体温計を取り出した。
健「見してー」
おずおずと体温計を健太に渡す。
健「36,4度…。下がったな。むしろ下がりすぎて逆に心配」
はは、と笑う健太。
誰のせいで。
俺は時計を見た。
璃「もう少しで6時…飯作るか」
健「食べてっていい?」
璃「おう」
健「じゃあ一旦家で着替えてくるわ。そんで戻ってきてこっちで飯食ってそのまま学校直行!あと歯ブラシもいるか。あ、それと返事いらねーから」
そう言い残して、健太は窓を開けて自分の部屋に戻っていった。
璃「あ、はい」
…返事がいらない?
確認のついでに言うなよ!
もし返事を求められていたら俺は何て言っただろう。
…?
何迷ってんだ?
即振るだろ?
OKなんて言ってしまったら健太と付き合うことになる。
そんなのごめんだ。
でも振ったら?
今まで通りでいられるのか?
振ったとしたらあいつは俺から離れて行くんじゃないのか?
つーか告った時に俺が離れていくとは思わなかったのか。
そういう軽率なことをするから困る。
俺はしっかりと考えたことはなかったが、ずっと一緒にいられる気がしていた。
なのに…。
まずい。
無性にイライラする。
ガタッ
健「ただいま」
璃「…おう」
健「おいおい?大丈夫か?」
笑えとでも言わんばかりに、健太は自分の口の端を指でグイッと上げる。
普段なら笑えたが、今は苛つきを悪化させるだけだった。
