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薔薇寮の淫

第3章 そこにある理由

・藤ヶ谷side

あれから俺は、わたと自分の部屋へ帰って来ていた。



横「とんだ災難だったな」

藤「俺は別に」

横「嘘つけ、またフラれちゃいましたって顔をしてたじゃん」

藤「うっ」



当たってるから、何も言えない。



横「ところで太輔、きのう俺が言ったこと覚えてる」

藤「あぁ、3日以内で北山をモノにしろだろ」

横「そう、でなければ俺が先に手をつけてしまうそうも言ったはず」

藤「それが、どうしたって言うんだよ」

横「おまえ健永とチチクリ合ってる場合じゃないだろ」

藤「いや、でも昨日の夜はどうせ行っても郁人がいて俺は中へ入れなかったんだし」

横「そういうことを言ってるんじゃない何故すぐ手を打たないんだ」



そんなこと言われてもさ。

わたがタイミングよくニカとエッチし始めてしまったから。

健永が俺のところへ来ちゃったんじゃないか。



横「まぁ過ぎたことを今更とやかく言っても仕方がないが」



だったら、言わなきゃいいだろ。



横「今日で2日目」

藤「まだ2日はある」

横「正確には、あと1日半しかない」



何が言いたいんだよ?



横「夜を狙うなら、今夜がラストと思え」

藤「えっ」

横「3日目の夜はもうチャンスが無いという心構えでやらないと、そんなんじゃ何日あってもモノになんか出来るわけがない、ちょっとは郁人の積極さを見習いな」



なんだ、今度は説教か。



横「おまえ本気でやる気があるの?」

藤「当たり前じゃん」

横「どんな手を使っても、勿論そういう意味で言ってるんだよな?」

藤「あぁ」

横「今日のミツを見る限り腕力では勝てそうにはないけど、どうする?」



確かに。

あれじゃ無理やり押し倒す前に俺の方が蹴られちまいそうだもんな。



横「そこでいい秘策があるんだが」



すると、わたは俺にある物を手渡し。



藤「これ」

横「リーダーなら、誰でも持っているしろもんさ」

藤「‥‥っ」

横「俺は、こういったもん使うのは好きじゃないが、万が一のため手に入れておいた」

藤「これを北山に使えって言うの」

横「そうすれば1回ヤるだけで必ずあいつは堕ちる」



それマジで言っているわけ





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