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薔薇寮の淫

第3章 そこにある理由

・北山side

ふざけんじゃねってば、クッ

朝、目を覚ましたらトッツーが泣いていた。

布団の中へ潜ったまま声を押し殺して。

許せない、クッ!

昨日、部屋へ戻って来る時たまたま。

ぐうぜん藤ヶ谷が千賀とかいう奴と。

ひとつの部屋の中へ入って行くのを見かけてよ。

絶対そこにいるはず。

そう思った俺は勢いに身を任せそこへ向かってしまう

そしたら2人して素っ裸でベットの中にいるじゃないか。

とたんムラムラと、怒りが込み上げ止まらなくなってしまい。

んだが待て…

なんで俺はこんなに苛ついているんだよ?

藤ヶ谷がトッツーを襲ったわけじゃないのにさ。



男A「よっ転校生、独りか一緒に遊ばない?ニッ」

北「キッ」

男A「うわっ、すっげぇー目つきしてんなおまえ苛々は身体に毒だぜ、フッ」



うっせぇわこのスケベ野郎



男A「なっ、ストレス発散の方法を教えてやろうか」

北「はっ?」

男A「いいから俺の部屋へ来いって ニヤッ」



グイッ!



北「放せ何しやがんで」

男A「いい事に決まってるだろ、おいお前ら力を貸せこいつめっちゃ力があるから俺1人じゃ無理だわ」



すると、瞬く間に集まって来る男・男・男…



男B「可愛い顔してんな」

男C「この眼、堪らないぜ涙で潤ませたくなっちまう」

男D「あぁ、こういうタイプこそ堕とし甲斐があるってもんさ ニヤッ」

男E「攻めまくりあんあん言わせ征服したくなるよな」

男A「先に手をつけるのは俺だ捕まえたのは俺なんだから、フッ」

男B「分かってるって」

男C「それが、ここの流儀だし クスッ」



なんなんだ?こいつら。

俺の身体を押さえつけ勝手なことぬかしやがって。



北「冗談じゃね放せ」

男E「逆らったって無駄さ観念し俺らに掘られちまいな、ニッ」

男A「今から、開通式してやるから クスクスッ」

北「くっ」



“すぐに分かる”

横尾が言っていた言葉が、俺の頭の中に木霊した。





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