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[現代版] 天使と悪魔

第6章 さすらう記憶

・二階堂side

A.B.C-Z の楽屋で、まさか。

そんな事が、起こることになるだなんて思いもせず。

俺は収録が終わると、すぐ千賀を呼んで。



二「さっきの話し、もちろんOKだよな?」



そう確認したら。



千「えっとー実はガヤさんとさぁ」

二「ええっ!?」



嘘だろー



藤「健永、何やってるんだよ早く着替えないとあいつ待ってるぞ」

千「う、うん」



そりゃガヤの弟と仲がいいのは知っていた。

でも、だからって何も今日



二「どうしてもダメ?」

千「んー約束しちゃったし今さら行けないとは言えないよ」

二「分かった」

千「ニカ?」



俺は、ツカツカっとガヤのところへ行き。



藤「んっ?なに」

二「お願いします、ペコッ」

藤「えっ?何が」

二「今日の約束、俺に譲って下さい」

藤「はあっ?」



突然のことに眼が点になるガヤ、それでも構わず。



二「これは俺の我が侭だ、千賀はなにも悪くはない」

藤「‥‥‥」

二「詫びはいくらでもするだから頼む」

藤「つまりはなに健永との約束をキャンセルして欲しい、そう言いたいわけ」

二「申し訳ないけど」



すると暫くジーッと見つめ



藤「それって、凄く大事なこと?お前らにとって」

二「うん、すっげー大事」

藤「ふっ、分かったよ」

二「じゃ」

藤「弟と健永の3人で飲みに行くのなんて、いつでも出来る」

二「いいの?本当に」

藤「借りは返せな、フッ」

二「Thank you ガヤ」



やったぁー頼んでみるもんだ。



二「ってことだから」

千「あ、あの…ニカ?」

二「ニコッ」



分かっているだろ?お前だってさ。



二「お疲れっしたぁー」



ガチャっと扉を開けたら、焦ったように後からついて来る千賀。

それから自分の家へと行き



二「ちょーっと待った足」

千「はいはい拭くんだろ」

ニ「そのままお風呂へ直行して」

千「えっ?シャワーか」

二「仕方ないじゃん急だったんだからさ」

千「ハハッ…」



俺だって、その―

お前と一緒に入ってイチャイチャしたいのはやまやまなんだけど。

ここ狭いし…





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