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[現代版] 天使と悪魔

第6章 さすらう記憶

・五関side

戸「うわあぁーっ」

橋「トッツーねぇトッツーってば」



まるで悪夢にうなされ怯えているかの如く。

叫びまくっているトッツーを見て。

俺は、後悔の念に駆られてしまう。

ごめん、ごめんな…クッ!

傍にいたのに苦しんでいることに気づいてもやれず。



塚「ごめんトッツー」



それは塚ちゃんも同じで、辛そうに見つめている。

俺達は仲間に異変が起きている事を全く知らずにいた自分たちを責めた。



戸「河合、河合いぃ」

河「ここにいる大丈夫だ、みんな傍にいるから」

戸「…っ、ハァハァハァ」



ギュッ!

そんなトッツーを抱きしめ必死で支えようとしている郁人の姿に。

前世での2人の姿がダブって見える。

記憶がなくても想いは繋がっているんだと。



河「おい、トッツー」

五「どうした」

河「気を失ってしまったみたいだ」

橋「トッツー」

塚「心配しなくても大丈夫だよハッシー疲れて寝ちゃっただけだから」

橋「なんで、どうして」

五「誰かがトッツーを苦しめているんだろう」

橋「それって悪い奴だな、俺ぜったいに許さない」

塚「ハッシー」

橋「大好きなトッツー苛めるなんて、必ず見つけ出しやっつけてやる」

塚「当たり前さ、俺たちでお仕置きをしてやろう」

橋「うん」



眼にいっぱい涙を溜め塚ちゃんの言葉に頷くハッシー





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