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・五関side

屋「なるほど、だから妖魔はお前を中から操っていたってわけか」



この空間にいるって事は。



内「化身の子である、トッツーになら幻獣も付き従うそういう事やな」

五「あいつもこの世に転生した存在!?」

橋「ごっち？」

塚「どうしたのイキなり」

五「あ、いや何でもない」

二「大丈夫？」

千「疲れてるんじゃない」

五「平気、気にしないで」



やっべ、つい大声を出してしまった。

それより―



横「塚ちゃん、トッツーの後ろから手が出て来たってそう言ってたよな？」

塚「うん、それが」

横「それって護ろうとしていたんじゃないか」

塚「誰を？」

横「トッツーを」

五「‥‥っ」



魔と化しても幻獣。

自分たちの化身の血を引くトッツーを。



屋「つまりは」



あいつらも妖魔に利用されていただけって事になる。

その習性ゆえに。



藤「だからトッツーにやらせた」

山「そういうこと屋良にぃ幻獣たちは？」

屋「こいつを新しい主とし周りにいたんだ」

薮「それなら納得が行く」

千「あの幻想を作り出したのはトッツー」

五「奴らは俺達をトッツーの敵と見なし襲って来た」

宮「だから」



“やめろおぉーっ”

“トッツーっ”

“俺の大事な仲間に、手を出すなぁーっ”



玉「声が聞こえた途端に」

五「攻撃は止まり元へ戻ったってわけ」

戸「そうか、そうだったんだ」

北「トッツー」

戸「あの魔物たちも、俺と同じだったんだね」



哀れと言えば哀れだったのかもしれない。

あの森から出なければ。

あんなことにならずに済んだんだろうし。

全ては後の祭り…

世の中には、まだ自分たちの知らないことが沢山あるだろう。

それゆえに―

起きてしまった悲劇を俺らは忘れてはいけないんだ。

これからもずっと。





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