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・河合side

本当は混乱に招じ、宏光を拉致るよう言われていたんだ。

そうすれば郁祥は返すと。



北「なんでそうしなかったんで？」

戸「妖魔が約束を護るわけないじゃん」

北「おまっ」

戸「俺は、郁祥を見捨ててしまったんだ、ｸｯ」

中島「マ…マン」

北「違う」

戸「違くない」

北「トッツー」



その数日後―

トッツーの理性は崩れ精神は破壊の途へと向かってしまう事となる。



戸「なんだよ、あれ!?俺が出したの」



大切な仲間たちを襲う化け物を目の当たりにし。



戸「やめろおぉー」

河「トッツーっ」

戸「俺の大事な仲間に手を出すなぁー」



が、すべてが嘘である事を確信したトッツーは。



戸「早く逃げるんだ北山、早く」



“なにをしておる、息子が死んでもよいのか”

それはもう狂気でしかなかった。

ズボッ！



塚「ぐふっ」



塚ちゃん！



戸「うっわあぁー手が俺の手が、ｶﾞｸｶﾞｸｯ」



俺は、そんなこいつをただ見ていることしか出来なくてよ。



戸「郁祥…郁‥祥…」



まるで、放浪するかの如くさ迷い歩き辿り着いた場所

そこで―

俺達は、最期のときを迎える事となる。

渉と会った魔の領域で。





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