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[現代版] 天使と悪魔

第26章 慟哭の記憶⑦

・藤ヶ谷side

俺とひろの息子、祐惺。



岸「祐惺兄ちゃん」

安井「心配しないでちゃんと話せるから」

岸「うん」

屋「じゃ頼む」

安井「はい」



その日、祐惺は―



安井「郁祥、お花を摘みに行こう」

中島「うん」



子供たちの中でも特に仲が良かった祐惺と郁祥。



北「あんまり遠くへ行くんじゃないぞ」



2人は何処へ行くのもいつも一緒だった。



中安「はぁーい」



まるで、小さなカップルのように。



戸「んふふっ」



人間と違い成長が早い天使と悪魔の子らは。

2才くらいになると自分達の世界を作るようになる。

だから親たちは…



戸「さてと北山はこれからどうする?」

北「そうだなぁ」

北戸「寝る」

戸「あはははっ、そう言うと思った クスッ」



あえて、関知しないようにしていたんだ。

それが―

仲間同士の絆を培う方法を身につけさせる一番の教育方針だったから。

だが…



安井「僕達は少しだけ遠くへ足を延ばしてしまい」



そこへ―



安井「突然なにかの羽音が」



バサッ、バサッ!



五「それってもしかして」

安井「コクン」



頭上から聞こえた魔の羽音それは紛れもなく。

あの五関と郁祥を襲った、得体の知れない鳥の化けものだったって事を。

のちに…

安井はときを経て知る事となる。





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