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[現代版] 天使と悪魔

第15章 未来への光り

・五関side

ここは某スタジオ―

俺達は番組収録のため顔を合わせた。



五「よっ」

河「五関」

五「元気そうじゃん」

河「そりゃ河合郁人はいつだって元気なのが取り柄だし」

五「よく言ってるよ」



心配かけやがって。



塚「トッツー少し痩せた」

戸「大丈夫だよ塚ちゃん」

塚「ならいいけどさ」

河「五関、ちょっと話しがあるんだけどいい」



すると郁人は意味深に俺を隅の方へ呼び出し。



河「トッツーを抱いた」

五「えっ、今なんて!?だってあいつはまだ記憶が」

河「それでも、受け入れてくれたんだ」

五「おまえ」

河「そうしなければ壊れてしまいそうだったからよ」



驚いた。

まさか、2人がもうそんな関係になってしまっていただなんて。



五「それでトッツーは」

河「今は落ち着いてる」

五「そっか、なぁ郁人1度横尾たちとさ」

河「頼みがある」

五「頼み?」

河「来月になれば、あいつは舞台稽古が始まる」



確か4月からやる東京シアターの。

それから京都・広島・神戸・静岡・愛知と周り。

東京サンシャインに戻って来る。

俺は、郁人が何を言いたいのかすぐ分かった。



五「心配しなくても、皆で支える」

河「虫のいい話しだよな」

五「どうして?俺たち仲間だろ助け合うのは当然じゃん」

河「ありがと、それから」

五「んっ?」

河「…ごめん」



ふっ―



五「だったら」

河「もう少しだけ待っててくれない」

五「いつまで」

河「トッツーの舞台が終わるまで」

五「分かった信じて待つ」

河「五関、フッ」



この時。



河「よーし今日も頑張るか」



無理にでも郁人を横尾たちの所へ連れて行ってたら。



河「トッツー調子は」

戸「河合が傍にいてくれるから元気」

河「アハッ、嬉しいこと言ちゃってくれる」

塚「ふっ」



あんな事にはならなかったのか?

俺は郁人が何を考えしようとしていたのか知らず。

ただこうして会ったとき、思った以上にトッツーが。

元気だったから、安心してしまい。

“なら待っていよう”そう思ってしまったんだ。

それが、一時的な休息期間だったとは気づかず。

その知らせは思わぬところからやって来る。

西の連中の1人より、緊急SOSと共に―





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