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[現代版] 天使と悪魔

第15章 未来への光り

・五関side

横「で、何から話してくれるんだ」

安井「皆さんが自分の子供に会いたい気持ち、僕にもよく分かります」

塚「じゃ」

安井「でも僕たちの方も、まだ全員が記憶を取り戻してるわけじゃないんです」

玉「どういう事」

安井「最初に思い出したのは僕、それから」



安井が言うには、その後で北山と会った時。

自分の中で、不思議な力が沸いて来た感じがしたと。

そしたら―



安井「成すべき事を成せ」

ニ「えっ」

安井「神さまの声が聞こえて来るようになり」

藤「本当か」

安井「コクン」



そうか神さまからしたら、こいつは可愛い孫になるんだもんな。



岸「僕には聞こえないんだけど、祐惺にだけ聞こえるみたいなんです」

安井「前世の記憶甦り深き愛に満ちた時、そこに希望の光り溢れ絆は力となって愛する者を護る、能力へと変化するであろう」



なんだそれ?



五「俺達もなんらかの能力を備わることが出来るってこと」

安井「たぶん、けどその為には」

横「ミツだな」

安井「はい」

藤「でも、どうしたら記憶を取り戻すことが出来る」

玉「ミツだけは、俺達にも分からないんだよね」

安井「親子の絆、愛を持て」

塚「えっ」

安井「前世で途絶えてしまいしそれが、来世の世にて結ばれしとき道は開けるであろう」

屋「つまり今この時って事か?」

安井「正直、僕も言ってる意味が分からなかったんですけど」

千「マジ何がなんだか」

安井「僕達が必要って事だけは分かったから」

五「それで岸や聡、瑞稀の記憶を甦らせたってわけ」

橋「俺のもね」



ってことは最期まで?良亮



安井「ただ本人にその意志がなければ無理みたいで、だから」

ニ「それってかなり難しい事なんじゃ」

山「よく3人ともOKしたな」

安井「僕が最初にこのことを話したのは岸」

岸「会うたびに食い下がられて大変だった、クスッ」

安井「次が聡、そして」

井上「3人して僕のところへ来て」

横「そっか」

安井「だから、他の子達はまだ」

屋「簡単にはいかないと、言いたいんだな」

安井「はい」

横「なるほど」



ふーん、こいつらも苦労していたってわけだ。

そして―

俺達はまた改めて集まろうと約束をしこの日はお開きとする。

明日の仕事に備え。





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