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10年恋

第7章 第七章

翔side




キスを終え、顔を離した瞬間、遠くから相葉の声が聞こえ、俺と二宮は慌てて離れた。



「あー翔ちゃんとニノいた!」


リンゴ飴を3本もった相葉が、こちらへ走ってくる。


その隣には、血相を変えた松本の姿が。



え?

じゃあ彼と一緒にいるはずの智くんはどこに?





「松本、智くんは?」



「それがちょっと目を離した隙に見失って」



智がどこにいるかわからない、そうつぶやいた松本。



「え!携帯は?連絡取れないの?」


「智の携帯はいまここに」



松本の手には智くんの荷物が。


「とにかく手分けして探しましょう!」


「え、まってこのリンゴ飴はどうすんの?」


「全部相葉さんにあげます!!」


そういうと二宮は人ごみのなかに消えていった。


「俺も探す、翔さんはあっちの出店の方頼む!」



「おっけ」




きっと今ごろ寂しくて不安な思いしているに違いない、


俺は必死に智くんを探した。

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