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泣かぬ鼠が身を焦がす

第32章 愛してその醜を忘るる


こんなに近くに拓真さんの顔があるんだから、もしかしたら頑張れば見えるかもって思って一生懸命目を凝らす


赤い…………
と、言われれば赤い………かも、しれない……?


けど、多分そもそもそんなに真っ赤になる体質じゃない拓真さんの顔色はやっぱりこんな暗さじゃわからなかった


つーかさ


「拓真さんもしかしてイッた後黙ってたのもそれが理由?」
「……」


返答なし
ってことは図星?


拓真さんさっきからずっと照れてたってこと?

なんだよ!!!!
平然とした顔しやがって!!!

それならちゃんと見てれば良かったよ!!
もーー!!!


心の中で悶えながら、あまりに可愛いことをする拓真さんを虐めたい気持ちが高まってくる


俺の心のどこかにあるS心が……っ


俺は拓真さんに顔を逸らされないように両手でがっしり抑えた


あ、顔熱い
やっぱり恥ずかしがってる

可愛い


「拓真さんめちゃくちゃエロかった。お風呂場であんなに声出して、あんないっぱいカウパー出して」


俺があの時の衝撃と興奮を思い出しながらそう言うと、拓真さんの表情が強張る


困ってる?
でも本当のことじゃん

すげーエロかったもん

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