
泣かぬ鼠が身を焦がす
第8章 網の目にさえ
も、やば……い
「イ、きそ……ぅ」
途切れ途切れにそう伝えると、杉田さんは苦しそうにしながら俺に近づいてきて
またキス?
何回するわけ
「ぅん、ふ……ぁ、はあ……ぁ」
身体の芯から全部揺らされて
口の中もぐちゃぐちゃでまともに話も出来ない
このまま死ぬかも
なんてアホな考えが浮かぶほど気持ちいい
でも、口を離した杉田さんは俺に
「もう少し……っ」
と酷なことを要求してきた
もうすこし?
「む、り……ぃい」
目の端から涙まで出てきて、顔を伝う
「ふにゃ、やぁ……もうむり……いく、いっちゃ、ぅ……」
がまんなんてするよゆうない
ただ、からだをまかせるしかできない
ってば
俺の身体が絶頂を迎えようと反ると、杉田さんが俺のちんこをぎゅ、と掴んできた
「やっ、やぁぁあ……も、むりぃ……っ」
「あと少し。我慢してくれ」
堰き止められた精が俺の中でぐるんぐるん回って暴れる
そんな俺の様子を眺めながらも杉田さんはピストンを速めてきた
杉田さんの袋が俺のお尻に当たって叩くような音が響いている
「ぐ、ぅ……出すぞ……っく、ぁ……」
