
泣かぬ鼠が身を焦がす
第8章 網の目にさえ
こ、れまで……って
俺の頭の中に杉田さんがこれまでに抱いたであろう女の人が過る
「……」
なんか、複雑かも……しれない
心臓も痛い
「ノラ?」
「……ぁ、なんでもない……」
おかしい
なんか、変
俺
「体調悪いか?」
「え?なんで」
「いや、何でもないならいいんだが」
あ、前のこと気にしてんのか
「全然そんなんじゃないから、大丈夫!」
「そうか」
やっちゃった
また気使わせるとかそんなつもりじゃなかったのに
「ほら、挿れて杉田さん」
「言い方にムードがないな」
そう言うと杉田さんは俺にまたキスをしてきた
味なんかしないはずなのに甘いって感じるのはすごいよね
「ん、ごめん……」
「いや。痛かったら言ってくれ」
「うん」
まぁ、デカイけど大丈夫……だろう
多分
杉田さんのちんこが俺に触れて、入ってくる
「ふ……ぅん、あ……」
「痛いか?」
「だい、じょぶ……んああ、ん」
痛くはない、けど
太いし
苦しい
それに結構奥まで……っ
「もう、ん、全部はいった……っ?」
「ん、悪い。もう少し」
まだ入んのっ!?
太い上に、長……
「全部、入った……ぞ」
「ん、ふぁ、ふ……ンん」
