
泣かぬ鼠が身を焦がす
第8章 網の目にさえ
すると杉田さんからくす、と笑い声が聞こえて
「逃げるな」
と腰を両側から手で押さえられる
「脱がすから、腰浮かせろ」
「ん……ぁ……」
おい、腰浮かせろって言うなら臍にキスすんなよ
擽ったいってば
ってあれ?
パジャマしか脱がさねーの?
「パンツは?」
「後で」
そう言うと杉田さんは下着の上から俺のちんこを優しく噛んだ
「ん、んふ……ぁあ……ん、は、」
「先走りでぐちゃぐちゃだな」
わざわざ口に出すな……っつの
でも、杉田さんの言う通り俺のそこからは厭らしい水音がずっと響いてくる
「ほら、わざわざ白い下着にした甲斐があった」
「は……?んん、」
白い下着にした甲斐?
上半身を僅かに起こして杉田さんの見ている先を俺も見ると、白いボクサーパンツが透けて俺の肌の色が見えるようになっていた
へ、へ……
「変態っ」
「何を言ってるんだ。今のでお前の、また大きくなったけど?」
言うなってば!もー!
確かにエロいなって思ったけど!
だって、あんな先走り出てるなんて思わなかった
ぐちゃぐちゃの透け透けで
エロいったら
「やっぱり下着、正解だっただろう?」
