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泣かぬ鼠が身を焦がす

第8章 網の目にさえ


身体から力が抜ける

押し倒される直前に掴んでいた杉田さんの腕から、するすると俺の手が落ちていった


あ……もう、俺
頭回んな、い

口の中の感覚、薄くなってきた……


上半身全体でベッドに身体を押し付けられて、なんか全部抱き締められてるみたい


「……ふっ、エロい顔」
「う、るせ、ぇ……っ」


俺の悪態に杉田さんが笑い声を漏らす

そして俺の首元に顔を埋めてきた


「いた……ねぇ、杉田さ……それ、痛っ……」
「……ん、」


あらゆるところに強く吸い付かれて跡を残され、その間にプチプチとパジャマのボタンを外される


慣れてる……!!
ボタン外すのも全然苦戦してない


全てのボタンが外れると、直に肌を掌で撫でられて身体が揺れる

指先が乳首を擦って高い声が出た


「んあっ、ぁ……そ、こ……」
「ここ?」
「ん、うん……き、もち……ぃ」


俺の言葉に、お腹を撫でていた手が戻ってきて乳首を押しつぶす


もー、手つきがエロいって!!
指の腹じゃなくて爪で引っ掻いて欲しいのに


「もっ、と強くして」
「これか? 抓るのと舐めるのどっち?」


はぁ!?
今そんなこと答えてる場合じゃっ……!!

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