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幻想世界☆

第12章 寄り添う心②

千「見続けてその先に何があるのか?」



誰にも分からない、分からないから不安でいっぱいになり。

抱かれるのが、恐いんだ。

“本当は抱かれたいのに?素直になったら如何です”

違う、違う違う!

“違わないでしょう貴方は横尾さまを愛しているはずです”

確かに俺は、でもなにかが引っ掛かるんだよ。

“気にする必要はありません本能のままに身を委ねればいいのです”

本能のまま?

“えぇ本能のままにね”

ハッと我に返ったら、目の前に。



玉「お前は!?」

執事「獣人は飼い主に抱かれ血を提供するのが役目」

玉「ここ、どこ?」

執事「私の部屋ですがなにか?ニヤリ」

玉「どうして?」

執事「横尾さまはどうやらこちらへ来れる気力すら、ないようですし」



どういう意味?



執事「貴方は貴方の役目を果たしなさい、でなければ大切な人を無くす事になりますよ」



わけ分からないんだけど。



執事「お友達が教えてくれます、フッ」

玉「友達?」

執事「えぇ、ニコッ」



ガチャ、バタン!

いつの間に寝たのか?なんて疑問は、この際どうでもよかった。

それより俺は執事の言葉が気になって仕方なく。

渉の身に何かあったのだろうか?

―が、それは部屋へ戻ってすぐに知らされる事になる

その言葉の通り、宮田の口から。




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