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幻想世界☆

第12章 寄り添う心②

・玉森side

仕事が終わり家に帰り着いたら、時計の針は11時を回っていた。



玉「今日もよく働いたな」



鏡の中の自分を見つめふと呟き浴室へと向かう。

ジャーッ!



玉「この斑点、ずっと消えないわけ?まさかね」



あれから4日、わたに抱かれてより。



玉「だめ、ダメだって」



脳裏に浮かんだその切なそうな顔を振り払うかの如く

俺は、強く首を横へ振った

あの日、千賀がやって来たとき。



千「きっと、なにか意味があるんだ」

玉「意味?」

藤「俺達が、同じ夢を見ている?」

千「そう、だから自分から知ろうとしなければなにも始まらない」

藤「お前いい事を言うじゃん、フッ」

玉「ガヤ」

千「屋良にぃからの、受け売りだけどね」

藤「それでも」

千「探れって言われたんだ俺が宮田とのことで悩んでいた時に」

玉「えっ」

千「どんなことにも意味がある、伝えたい何かがあるのかもしれないと」



大切な―

それは、わたの俺への気持ち他に何か?



玉「俺達、なんであの夢を見るようになったのかな」

藤「‥‥‥」



そう言ったときの心当たりがありそうなガヤの表情をふと思い出す。




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