
霧島さん
第2章 お久しぶりです、霧島さん
「ほら、言ってみてください」
この男の言葉には、何か魔法がかかっているんだろうか。
志月蛍が優しく言葉で私を溶かすたび、全てを委ねたくなる。
「ーー…お願い、します…。貴方の唇と手で、ここをぐしゃぐしゃに、して…ください…」
言ってしまった。恥ずかしさのあまり顔を俯かせる。
「!?んんんッ」
けれど、それを志月蛍は許すはずもなく、覗き込むような体勢をとるといきなり深いキスを私にくれた。
「んっはぁ…ッも、息できな…ッ」
「まだ死なないでくださいよ」
酸欠もそこそこ、頭がボーッとしてきた頃に唇は離れ、唇から首筋、鎖骨、と徐々に唇を下に下ろしてゆく。
口角が上がっているところを見ると、この男、絶対に私の反応を見て楽しんでいる。
「あ…ッ」
そして志月蛍の薄い唇が胸元で開かれ、ゆっくりと赤く尖ったソレを優しく口に含んだ。
「あ、あ…んん…ッ」
ちゅるっと水音をたてながら、赤く腫れ固くなったそれを優しく、強く吸い上げる。チロッと時折触れる舌に、私の声は自然と漏れ出ていた。
いや、出させられている、と言った方が正しいかもしれない。
「あまり動くと吸いづらいです」
「だっ…て…ッあっ」
後ろに逃げていく私の腰を腕で引き寄せた志月蛍は、舌で先端をコリッと転がし、時折吸いつつ甘噛みしていく。
その刺激で私の背中は仰け反り、支えてもらってやっとの状態で。
絶妙な快感に、私の秘部は十分に潤ってゆく。
ーーーもちろん、その事を志月蛍が見逃すはずもなく…。
「霧島さんのイイところ、ここだけじゃないですよね?」
と、悪戯な笑みを浮かべながら指で蜜が溢れる先端を弾かれ、腰にずくりとしたものが襲った。
