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ツインテールの君

第1章 聖夜の宴のデザートは?


「桃兎すみれ(ももとすみれ)です。苗字は仮です、今日はすみれ達双子ちゃんなんです。よろしくお願いしますっ」

「水兎雛子(みずとひなこ)です。好きなお店は『Angeli……じゃなくて、國佳さん達のお店です。よろしくお願いします」


 すみれは、丸襟にリボンタイを結んだ白いブラウスに、ウサギの透かし模様の入った淡いピンク色のボレロを合わせていた。前身頃を留める大きなリボンを飾っているのは、今日國佳も挿している、星を繋げたピンブローチだ。
 たっぷり膨らんだスカートは、やはりピンク色のジャガードだ。裾がスカラップになっている。

 ピンクと白で統一された、いわゆる正統派の甘ロリィタだ。


 一方、雛子は、すみれの洋服とそっくりそのまま色違いのサックスコーディネイトでまとめていた。
 ブロンドのミディアムヘアは、白いフェイクファーのついたリボンでツインテールに結ってある。すみれが長い黒髪を巻いて二つに結っているのに対し、雛子は、特に手を加えていない。



 クリスマスパーティーのメンバーが、これで揃った。

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