
アイツまで徒歩5分
第9章 どちらかと言えば……?
「んっ////んっ…」
お酒と…タバコの香り……
「///お酒……飲んできたんだ……常務―――と、そよ子さんと」
“そよ子さん”って口にして…
何か…チクッと胸が痛くなった…
「……常務、途中から帰ってさ…そよ子さんと二人だけで食事になったんだけど―――――…」
え?―――――…そよ子さんと…
二人っきり…
ホテルのレストランで……
二人っきり…?
「え?///仕事の話しは――…?
二人っきり……?」
な…何だろう…
モヤモヤして心配してたのに……急にイライラしてきた…
「―――――…まるで…お見合い…見たいじゃないですか」
「そう!まさに、常務がそよ子さんと付き合って見ないかって―――――!っておい!」
俺は、何か聞きたくなくてその場を立ち去ろうとした――――――が…
足がまだ、痺れていたため!
ガクンと…膝をついてしまった!!
「おい!大丈夫か?痺れまだ取れてないだろ?
ほら、丼…ぐちゃぐちゃになるぞ?
いい匂いだし…それ食べたいんだけど?最知も来い―――…」
陣ヶ岡さんは、部屋の鍵を開けると…
俺を軽々ひょいっと抱き抱えた!!
「///ちょっ、バカ、離せ!恥ずかしい!」
「玄関でワンワンポーズの方が俺は、恥ずかしいけど?」
「///う゛……」
