
アイツまで徒歩5分
第9章 どちらかと言えば……?
―――――――――――…
「―――――――ち…おい、最知…」
「んっ…ん―――――…」
陣ヶ岡…さん?
体を揺さぶられて…目が覚める…
「おい!最知!大丈夫か?何で俺の部屋の前で寝てるんだよ!!」
陣ヶ岡さんが俺の顔を覗き混んでユサユサ揺らす…
「///あっ――――…お帰り…なさい…」
俺は、立ち上がろうと足に力を入れる―――――――…
「―――――〜〜〜〜ぎぃ〜〜〜〜〜〜…しびれてる…」
立ちたいが…見事に両足が痺れて立てない!!
「――――…何時間…ここにいたんだよ…部屋…隣だってのに…」
「///だって……気になって」
仕事のダメ出しだったらど〜したらいいか解らないけど…
一番にフォローしたかった…
「それに……ママに…これ作ってもらったから…
渡したくて―――――…」
俺は、メンマチャーシュー丼の入った紙袋を陣ヶ岡さんの前に差し出す――――…
「――――〜〜〜〜〜腕も〜〜〜〜痺れてる〜〜〜〜」
なんと…腕まで痺れている!!
「いや…マジ…ずーっと…俺を待ってたのかよ///ったく…まいったな―――…
嬉しい――――――…」
陣ヶ岡さんは、俺の腕を掴むと…立ち上がらせてくれた…
そして―――――――…
そのまま…唇が重なった!
「////んっ―――!んっ」
しっ…痺れている俺は、身動きが取れない!!
クソ!されるがままか?!
「んっ――――…んぁ…///ひ…きょうだ…」
痺れていて…逃げれないって…わかってて…キスするなんて――――――…
「――――…そ、俺は、卑怯なの」
チュッ…チュッっ――――って…
耳から入るこのサウンドに…
俺は、耳を塞ぎたくなるが…
腕は痺れている…動かない…
