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どっちもぼっち。

第1章 みかん色に染まりたい柚と染まるきのないライム

 

 仕方なしにテイク2。耳詰まりミミズクさんこと鳥頭でも、この赤原優を思い起こす事のできるヒントを与えてやろう、このやろう。


「ほらほら、こないだの遠足のとき」

「みんなのレジャーシートに入れなかった貴様とそれを案じた副担といっしょに、駐車場の車止めに座って弁当をいただいた人気者といえば――」




「ズボンのチャック下ろしながら『バナナはおやつに入りますか?』って聴いてきたセク原くんね」




「――ピンポン、ピンポーン! 立て続けに『おくちに入りますか?』と聞きつつ、アーンしてたまるか低俗女」



 社会の窓すら開けてたまるか。俺は形而上のスーパー赤原くん人形をボッシュートした。


 しかしこの女……端正な顔立ちに黒髪おさげを有しているくせに、お下劣なユーモアが好きだな。



「いや自分こそ、運営さんの眉間のシワが増えそうなの被せてきてるじゃん」


「だまれくたばれ」



 カット、カット。下ネタ苦手な方もどんどんレビューしちゃってくださいを考慮しても仕切り直しだ。


 かなり向きになりだした俺は(無理矢理)第三ヒントへ移ることで(無理矢理)編集点を作ってやろう、このやろう。


 

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