
素晴らしき世界
第39章 愛と浮気のチョコレートケーキ
『兄貴、なにしてんの?』
「うわ…っ」
項垂れていた俺は突然聞こえた声にビックリして、声が漏れてしまった。
『どうした?』
エプロンで手を拭きながら松にぃが調理場から出てきた。
『入り口でボーッとしてるから声掛けたら、驚いちゃって』
クスクス笑いながら潤は俺の横をすり抜け、コンビニの袋をテーブルに置く。
『お、サンキューな。お前らも頑張ったし、そろそろ休憩すっか!』
『やったぁ』
調理場から嬉しそうに出てきた相葉くん。
『智も飲むか?』
松にぃが袋から缶ビールを取り出すと、俺に差し出した。
何で、そんなに笑ってられるんだよ。
そりゃそうか……他人事だもんな。
「ねぇ……和也は?今日もここで仕事のはずだよね?」
俺の言葉に案の定、全員が動きを止めた。
そりゃ、そんなリアクションになるよな?
「櫻井ってヤツのところだよね?」
『『『えっ?』』』
一斉に驚いて俺を見る。
隠してるつもりだったのに、俺が知ってるなんて思ってもみないよね?
『何で……バレてんだ?』
松にぃが不思議そうに相葉くんと潤に視線を向けた。
「さっき、松にぃと相葉くんが喋ってるのを聞いてたから」
『『あっ!』』
松にぃと相葉くんが口を押えた。
『もー、なにしてんのよ。でも、悪いことじゃないし……あとでニノに謝っときなよ?」
……なに言ってんの?
俺の弟はバカなのか?
「謝って済む問題かよ」
自分でもわかる低い声。
「お前ら、全員グルになって俺を騙したくせに!ふざけんな!」
怒りが爆発して声を荒げる。
『ちょっ、ちょっと待って!何にそんなに怒ってるの?松にぃ、雅紀さん……どんな風に話してたの?』
潤は2人に非難の目を向ける。
『えーっと、翔くんのところに戻るのかなって……』
『櫻井も諦められない……とか?』
2人の言葉を聞いた潤が大きな溜め息をついた。
『もう、変な言い回ししないでよ。兄貴、2人の事を勘違いしてるよ?ちゃんと説明するから聞いて?』
潤が俺の肩を優しく掴んで諭す。
ちゃんと説明する?
『2人は付き合ってた』って言うつもりか?
そんな事、説明しなくてもわかってる。
「離せよっ!」
俺は怒りに任せ、潤の手を振り払った。
「うわ…っ」
項垂れていた俺は突然聞こえた声にビックリして、声が漏れてしまった。
『どうした?』
エプロンで手を拭きながら松にぃが調理場から出てきた。
『入り口でボーッとしてるから声掛けたら、驚いちゃって』
クスクス笑いながら潤は俺の横をすり抜け、コンビニの袋をテーブルに置く。
『お、サンキューな。お前らも頑張ったし、そろそろ休憩すっか!』
『やったぁ』
調理場から嬉しそうに出てきた相葉くん。
『智も飲むか?』
松にぃが袋から缶ビールを取り出すと、俺に差し出した。
何で、そんなに笑ってられるんだよ。
そりゃそうか……他人事だもんな。
「ねぇ……和也は?今日もここで仕事のはずだよね?」
俺の言葉に案の定、全員が動きを止めた。
そりゃ、そんなリアクションになるよな?
「櫻井ってヤツのところだよね?」
『『『えっ?』』』
一斉に驚いて俺を見る。
隠してるつもりだったのに、俺が知ってるなんて思ってもみないよね?
『何で……バレてんだ?』
松にぃが不思議そうに相葉くんと潤に視線を向けた。
「さっき、松にぃと相葉くんが喋ってるのを聞いてたから」
『『あっ!』』
松にぃと相葉くんが口を押えた。
『もー、なにしてんのよ。でも、悪いことじゃないし……あとでニノに謝っときなよ?」
……なに言ってんの?
俺の弟はバカなのか?
「謝って済む問題かよ」
自分でもわかる低い声。
「お前ら、全員グルになって俺を騙したくせに!ふざけんな!」
怒りが爆発して声を荒げる。
『ちょっ、ちょっと待って!何にそんなに怒ってるの?松にぃ、雅紀さん……どんな風に話してたの?』
潤は2人に非難の目を向ける。
『えーっと、翔くんのところに戻るのかなって……』
『櫻井も諦められない……とか?』
2人の言葉を聞いた潤が大きな溜め息をついた。
『もう、変な言い回ししないでよ。兄貴、2人の事を勘違いしてるよ?ちゃんと説明するから聞いて?』
潤が俺の肩を優しく掴んで諭す。
ちゃんと説明する?
『2人は付き合ってた』って言うつもりか?
そんな事、説明しなくてもわかってる。
「離せよっ!」
俺は怒りに任せ、潤の手を振り払った。
