
素晴らしき世界
第31章 向かい合わせ
触れるだけのキス。
その柔らかった感触を確かめるように、
何度も雅紀の唇に触れる。
上唇を挟んでチュッと吸い上げると、
ピクっと身体を震わせる。
下唇も同様に繰り返すと、
雅紀の唇はいつのまにか潤いを増していた。
「しょ…う」
切なげに、目を潤ませて俺の名を呼んだ。
「まさ…き?」
その表情が俺に
何を伝えようとしているのかはわからない。
でももしそれが……
俺と触れ合う事を拒否しているのであれば
無理強いできない。
「無理しなくていい…んっ!」
瞼を閉じると同時に涙が零れた気がするけど、
雅紀は俺の頬を包むと唇に勢いよくぶつかってきた。
「雅紀…っ」
「翔…っ」
至近距離で見つめ合って……
名前を呼び合って……
再び唇を重ねると、今度は招き入れるように
少し開いた隙間から舌を忍ばせる。
さっきの勢いとは違い、
ゆっくりと歯列をなぞったり
雅紀の舌の形を確かめるように絡める。
雅紀の全てを……自分に記憶させるために。
雅紀をギュッと抱きしめ、ゆっくりとベッドに倒す。
額にかかる前髪を指でかき分け、
額にチュッとキスを落とす。
そして輪郭をなぞる様に下へと唇を滑らせていく。
「やぁ…っ」
首筋まで辿り着くと、唇だけでなく
舌も一緒に雅紀の肌を確かめる。
少しだけ……汗の味がした雅紀の肌。
それを不快になんて思う事はなく、
もっと触れたくて仕方がない。
バスローブの紐を解き、袷に手を
かけゆっくりと開けさせると
露になる少し焼けた肌と浮き出る鎖骨。
俺は思わず鎖骨を指でなぞった。
『綺麗』
そんな感情が初めて雅紀に対して芽生えた。
「くすぐったい……よ」
そう言って少しだけ身を捩らせる雅紀。
『可愛い』
そんな感情も同時に沸き上がってくる。
もっとそんな姿を……
そして もっと違う姿を見たくて……
唇を胸の部分へと近づけていった。
その柔らかった感触を確かめるように、
何度も雅紀の唇に触れる。
上唇を挟んでチュッと吸い上げると、
ピクっと身体を震わせる。
下唇も同様に繰り返すと、
雅紀の唇はいつのまにか潤いを増していた。
「しょ…う」
切なげに、目を潤ませて俺の名を呼んだ。
「まさ…き?」
その表情が俺に
何を伝えようとしているのかはわからない。
でももしそれが……
俺と触れ合う事を拒否しているのであれば
無理強いできない。
「無理しなくていい…んっ!」
瞼を閉じると同時に涙が零れた気がするけど、
雅紀は俺の頬を包むと唇に勢いよくぶつかってきた。
「雅紀…っ」
「翔…っ」
至近距離で見つめ合って……
名前を呼び合って……
再び唇を重ねると、今度は招き入れるように
少し開いた隙間から舌を忍ばせる。
さっきの勢いとは違い、
ゆっくりと歯列をなぞったり
雅紀の舌の形を確かめるように絡める。
雅紀の全てを……自分に記憶させるために。
雅紀をギュッと抱きしめ、ゆっくりとベッドに倒す。
額にかかる前髪を指でかき分け、
額にチュッとキスを落とす。
そして輪郭をなぞる様に下へと唇を滑らせていく。
「やぁ…っ」
首筋まで辿り着くと、唇だけでなく
舌も一緒に雅紀の肌を確かめる。
少しだけ……汗の味がした雅紀の肌。
それを不快になんて思う事はなく、
もっと触れたくて仕方がない。
バスローブの紐を解き、袷に手を
かけゆっくりと開けさせると
露になる少し焼けた肌と浮き出る鎖骨。
俺は思わず鎖骨を指でなぞった。
『綺麗』
そんな感情が初めて雅紀に対して芽生えた。
「くすぐったい……よ」
そう言って少しだけ身を捩らせる雅紀。
『可愛い』
そんな感情も同時に沸き上がってくる。
もっとそんな姿を……
そして もっと違う姿を見たくて……
唇を胸の部分へと近づけていった。
