
涙色*遠恋
第2章 『彼の居る場所』
『……涼……
お待たせ~
お先にごめんね?
有り難とう♪』
『……結奈……
お帰り~♪温まった?』
『……ええ……
気持ち良かったわ♪』
『……結奈……
なんかいい匂い♪』
……突然私は……
背中から涼に抱き締められた……
『……涼……
そ、そう?……』
『……ふっ……
結奈また真っ赤♪
マジ可愛いーね♪
風呂入って来るね~♪
あ、ドライヤーこれ使って!』
『……涼……
何から何まで有り難う♪』
『……いえいえ……
結奈TVでも見てて待っててね♪』
『……ええ……』
『飲み物冷蔵庫の好きなの飲んで♪』
『……涼……
有り難とう♪』
『……なるべく……早く出るから♪』
『……涼……
ゆっくり入ってね?』
『……結奈……
サンキュー♪
行って来るー♪』
『……はあい……』
……涼……
……さっきまた……
キスされるかと思った……
……私涼に……
ドキドキしっ放しね。
……涼は……
この部屋で暮らしてるのね……
……私は……
全てが愛しく思えた……
……私は……
冷蔵庫を開けて、
オレンジジュースを頂いた。
……ふと……
涼の部屋を見渡すと涼の写真が、
飾ってあった……
『……ふふ……
涼、可愛いい……』
……この写真……
サッカー部員?
涼はサッカーをしていたのかしら?
写真の中の涼は……
真っ白いユニフォームを着て居て、
仲間と肩を組んで居た。
……やっぱり……
涼は素敵ね……
……ほんとに……
こんな素敵な人の彼女に慣れたなんて……
……なんだか……
まだ信じられなかった……
……涼との……
昨日から今日までの出来事が……
……たった……
1日で起きた出来事なんて……
……やっぱり……
涼と出逢った事は奇跡的だわ……
……この奇跡を……大切にしたい……
