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腹黒ドS王子の愛する人Another

第1章 慧×桃史の場合

そのまま起こさないようにねと人差し指を、口の前に持って行きしーっと言いながら葵くんの頭を撫でると彼の顔がほんのりと赤く染まった。




なんか、ギクシャクしてる?





「どうしたの、葵くん。」

「い、いえ。なんでもっ!」





まだアタフタしてる葵くんが可愛くて思わず微笑むと今度は恥ずかしそうにうなだれる。





「よしっ、俺ちょっと飲み物買ってくるよ。すぐ戻る。」





そう言って席を立つと後ろからはいっと返事が聞こえた。






頭の中でずっとさっきの話がぐるぐるしてる。


甘え方を知らないか.....








じゃあ、友人として精一杯甘やかしてやるか。





そんなことを思いながら俺は自販機へと足を進めた。

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