
腹黒ドS王子の愛する人Another
第1章 慧×桃史の場合
桃史side
うっすらと目を開けると目に入ってくるのは白い天井。
そこには最愛にして唯一の家族である葵の顔がひょこりとうつりこんだ。
「あ、おい....?」
「あ、目覚めた?大丈夫?兄ちゃん。」
覚醒しきってない頭を動かしてのそりと起き上がると葵が寝てて!とまた俺の体をベッドに落とす。
「昨日の夜も、来てたよな....?」
「運ばれてちょっとしたら目覚めたもんね。すぐ寝たけど。」
そう言って葵は俺の近くの椅子に腰を落とした。
「明日退院できるって。兄ちゃんはたらきすぎだっつの。」
呆れたように頬杖をつく葵を見て、高田のことを思い出す。
あいつに、迷惑かけたな......
ひどいことも言った。
あの言葉は、高田を軽蔑して出たんじゃない。
女の人といるのを見てモヤモヤして衝動で言ってしまった。
でもそのあと、話しかけてくれるのに無視したりとか態度悪かったよな。
絶対嫌われた。
そう思うと胸がズキズキと痛む。
「あ、そうそう。兄ちゃん、慧さんにお礼しときなよ。兄ちゃんを運んでくれたの慧さんなんだから。」
うっすらと目を開けると目に入ってくるのは白い天井。
そこには最愛にして唯一の家族である葵の顔がひょこりとうつりこんだ。
「あ、おい....?」
「あ、目覚めた?大丈夫?兄ちゃん。」
覚醒しきってない頭を動かしてのそりと起き上がると葵が寝てて!とまた俺の体をベッドに落とす。
「昨日の夜も、来てたよな....?」
「運ばれてちょっとしたら目覚めたもんね。すぐ寝たけど。」
そう言って葵は俺の近くの椅子に腰を落とした。
「明日退院できるって。兄ちゃんはたらきすぎだっつの。」
呆れたように頬杖をつく葵を見て、高田のことを思い出す。
あいつに、迷惑かけたな......
ひどいことも言った。
あの言葉は、高田を軽蔑して出たんじゃない。
女の人といるのを見てモヤモヤして衝動で言ってしまった。
でもそのあと、話しかけてくれるのに無視したりとか態度悪かったよな。
絶対嫌われた。
そう思うと胸がズキズキと痛む。
「あ、そうそう。兄ちゃん、慧さんにお礼しときなよ。兄ちゃんを運んでくれたの慧さんなんだから。」
