
腹黒ドS王子の愛する人Another
第1章 慧×桃史の場合
「容体は落ち着いたのかな?」
「お陰様で明日には退院できるそうです。」
「そっか、良かった。」
そう言って微笑むとほんのり葵くんが頬を赤く染める。
「なんていうか、高田さんって本当兄ちゃんの話通りかっこいいですね!」
「へっ....?」
相変わらず俺の目の前でニコニコと笑っている葵くん。
「兄ちゃんの話によく高田さんが出てくるんです。かっこよくて仕事ができて信頼できる同僚がいるんだって。」
信頼という部分の言葉が俺に重くのしかかる。
「だからどんなにすごい人なんだろうと思ってたらまさかこんな形で会えるなんて。」
そう言ってまたニッコリと笑う葵くん、その笑顔はいつの日か北浜が俺に見せた笑顔とそっくりで俺はまた心臓をぎゅぅっと握り締められる感覚に陥った。
「.......そっか。」
様子のおかしい俺を気にしたのか葵くんは不安そうな目でこちらを見てくる。
「あの、昨日の兄ちゃんが入院したのは俺のせいって言ってたの、どういうことですか?」
「お陰様で明日には退院できるそうです。」
「そっか、良かった。」
そう言って微笑むとほんのり葵くんが頬を赤く染める。
「なんていうか、高田さんって本当兄ちゃんの話通りかっこいいですね!」
「へっ....?」
相変わらず俺の目の前でニコニコと笑っている葵くん。
「兄ちゃんの話によく高田さんが出てくるんです。かっこよくて仕事ができて信頼できる同僚がいるんだって。」
信頼という部分の言葉が俺に重くのしかかる。
「だからどんなにすごい人なんだろうと思ってたらまさかこんな形で会えるなんて。」
そう言ってまたニッコリと笑う葵くん、その笑顔はいつの日か北浜が俺に見せた笑顔とそっくりで俺はまた心臓をぎゅぅっと握り締められる感覚に陥った。
「.......そっか。」
様子のおかしい俺を気にしたのか葵くんは不安そうな目でこちらを見てくる。
「あの、昨日の兄ちゃんが入院したのは俺のせいって言ってたの、どういうことですか?」
