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腹黒ドS王子の愛する人Another

第1章 慧×桃史の場合

ただいまさっきの説教の続きをされています。





「ただでさえ細いのに!!」


「大丈夫だって!」





私のお弁当分ければよかったー!!なんて叫んでるけどさすがに人の恋人のものは食えない。






そんな言い合いをしていると一つの影が落ちた。





「これ、やる。」



「へっ......」






横から差し出されたのは一つのメロンパン。



そして、その差出人は北浜だった。







え、今なんつった?




「俺が食べようと思ったんだけどもう入らないから。」





そう言ってもう一度差し出される。






見つめた先のその顔は案の定真っ赤に染まっていて、早く受けとれと言わんばかりに手を少し震えていた。




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