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腹黒ドS王子の愛する人Another

第1章 慧×桃史の場合

「もう少し頑張って。おれがいくまで。」




「んんっ!!!」




体が震えて自分の欲望を吐き出す。




「はぁっ.....」



「わぁ、ゴムいっぱい。最近やってなかった?」





「んー?そうだね。ユカさんが久々の人でよかった。」





少しだけ乱れた服をさっと直してネクタイを締める。



「高田君ってセックスのとき脱がないよね?私のことは脱がすのに。」



「いいじゃん?ユカさんの裸はエロいから。俺が脱いでも何もないし。」





嘘、ただめんどくさいから。



相手がよがっても、自分が絶頂に達しても俺はいつもどこか冷静で。


相手のことはさらけ出させるのに自分は一切見せなくて。



我を忘れるように相手を抱いたことがない。

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