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腹黒ドS王子の愛する人Another

第3章 朔弥 × 元 の場合

「ったく、新人がいらない遠慮するな。今は俺も暇だから、少しぐらいは手伝えるよ。」




そういって俺の目を見る榊先輩の眉間には、もうシワはない。俺の手から、握っていた資料を抜き取ると軽く目を通しておいで、と俺に言った。






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「で、ここをこうすると....」



「あ、なるほど!」




カタカタと手馴れた手つきで作業を進める榊先輩を見ながら、川田先輩に指示されたことをこなしていく。



あのあと榊先輩は本当に俺の仕事を手伝ってくれ、わからなかったことをしっかりと教えてくれた。




「よし、これでいいかな。」



「うわー!まじで助かりました!!榊先輩ありがとうございます!」



「いや、むしろそれだけの指示でよくここまでできたな。」



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