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腹黒ドS王子の愛する人Another

第3章 朔弥 × 元 の場合

「どうした?寺石。」


「えっ....」




びっくりして振り返った、そこに立っていたのはあの時話題となっていた先輩。




黒い髪から、すこし鋭い目を覗かせた榊先輩の姿があった。



「何か困ったことでもあるのか?」



「えっと....」



どうしよう、榊先輩はエリカの指導係だ。俺の面倒まで見てる暇はないだろう。やはり川田先輩が戻ってくるのをまつか、他の先輩に聞こう。




「いえ、大丈夫です。」




そう言ってニッコリと笑うと、目の前の榊先輩はじっと俺の目を見てため息を一つ吐いた。その目は一層険しく、眉間にはシワがよっている。




え、俺何かした?

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