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腹黒ドS王子の愛する人Another

第3章 朔弥 × 元 の場合

彼はその性格よろしく、細かい指示を示すことがどうにも苦手なようで、こんな感じというふわっとした指示が多いのだ。





そのため、新人の俺には分かりにくいことが多くこうして困ることも少なくない。





「どうすりゃいいんだ、これ...」





手渡された資料だけを持って茫然と立ち尽くす。周りに聞いてみようと思っても、みんなそれぞれ忙しそうだ。新人を受け持っている先輩は、仕事増やすと迷惑だろうし...






取り敢えず進めるか?だがもし勝手なことをして間違っていたら....




選択を仰ぐ上司がおらず、どうしようかと悩んでいた俺に突然横から声がかかった。

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