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腹黒ドS王子の愛する人Another

第3章 朔弥 × 元 の場合

「て、てらいしっ!人がっ...!!」



「しっー、先輩静かに。」



突然のことに焦る俺とは反対に、寺石は俺をあやすように落ち着かせる。




その通りに口をつぐんでいると、さっきの団体はそのままトイレに入ってきたようだ。ザワザワとした声が個室にも響いてくる。




緊張からか体が強張り、ドキドキと心臓の音がなる。



すがる場所がなくなり、仕方なく目に入った寺石のシャツをギュッと掴むことにした。




「なぁに先輩?甘えてるんですか?」






あ、やばい。





動きを止めていたはずの寺石の指が、再びぬるりとお尻の穴に入ってくる。



「ちょっ...!!」


「だから静かにしてください。」

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