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腹黒ドS王子の愛する人Another

第3章 朔弥 × 元 の場合

優しい天使みたいな寺石に、とても意地悪な悪魔のような寺石。


会社では猫かぶってるのか?それとも意地悪なフリしてるのか?



ゆるゆると頬をさすると、そんな俺の手に寺石は自身の手を重ねて呟いた。






「どっちも本当の俺ですよ。.....先輩はどっちも可愛がってくれます?」



どっちも....?



「........うん、それがお前なら....」





その言葉に寺石は嬉しそうに目を細めて、俺を引き寄せた。



あ.....、きす......?





唇が触れ合う手前......目を瞑ろうとしたその時。













「お前やめとけよ。」


「なんでだよ!お前がいうな!」





突然聞こえ始めたザワザワとした声の塊と、複数の足音。



触れ合うはずだった唇は、突然その距離をとって離れる。









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