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腹黒ドS王子の愛する人Another

第3章 朔弥 × 元 の場合

クスリと笑われ、馬鹿にされてるはずなのにそれすら自分を高める材料となる。



意地悪な寺石が、大人しく俺の要求を聞いてくれるわけもなく、さっきまで動き回っていた指が動きを止めでて行ってしまう。



「や、なんでっ...ゆびっ....」



「簡単にイカせたらつまんねーだろ?」





ちゅぽんっという音と共に指が抜け、穴を塞いでいたものがなくなる。お尻の穴がそれを寂しがるようにパクパクと動くのが自分でもわかってしまい、羞恥でどうにかなりそうだった。





涙の滲んだ目で寺石を見つめれば、ふっと柔らかく笑って指でその涙を拭ってくれる。



「先輩のその目、なんだかね....」



不穏な影はなくなり、口調もいつもの優しい寺石に戻ってる。



なんだか切なくて、寺石の頬に手を添えると彼はびっくりしたように目を丸くした。



「どっちが、ほんとのおまえなの....?」

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