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腹黒ドS王子の愛する人Another

第3章 朔弥 × 元 の場合

「ほんと、かわいそうっていうか....」




頼むからやめてくれ.....









「哀れな恋ですよね?」




「だまれっ!!!!!!!!」





お前になにが分かる、周りに理解者がおらず、この気持ちを受け止めてくれる相手もいない俺の気持ちがわかるか?




何年も、片思いしてる相手の恋を見守ってきた俺の気持ちが分かるかよ!!!!!




感情に身を任せ、拘束された体を引き剥がす。ゆるんだ拘束をすり抜けて、俺の手は一直線に寺石の顔へと向かった。



「おまえになにがっ...!!!!!」




寺石を殴ろうとした手が、怒りで震える。大きく振りかぶったものの、寺石はその動きを読んでいたのか逆にその腕を取り、俺は再び壁に勢いよく叩きつけられてしまった。





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