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腹黒ドS王子の愛する人Another

第3章 朔弥 × 元 の場合

「昨日のお昼、急に帰っちゃったから心配しました...」


「あ、あぁ!!心配かけてごめんな!」



なんだ!?俺は普通に帰ったのか!?どっちなんだ!!!



「榊のやつなんか変なんだよ、寺石知らない?」


「うーん、わかんないですねぇ。」




わからない??寺石がわからないってことは、俺は普通に帰ったってことなんだな!!!!!




やっぱりあれは夢だったんだ!!!




さっきまでのモヤモヤが晴れ、今は心が晴れ渡っている。あのことはバレていないんだ!!







「あれ、なんか榊の機嫌が治ってる。」



「ほんとですね。」




変な榊と笑われているがそんなの気にならない、今ならどんな仕事でもできる気分だ!!!!





「あ、そうだ榊先輩。」



「なんだ?」




「ちょっとお話があって、休憩時間に会議室来てくれませんか?」





俺はこの時上機嫌で振り返ったことを後悔している。







だって、その先に立っていたのは間違いなく











あの時の悪魔だったから。




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