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腹黒ドS王子の愛する人Another

第3章 朔弥 × 元 の場合

だってあの寺石だぞ?



眉目秀麗、仕事は完璧、笑った顔は天使とまで言われたあの男だ。そんな人があんなドス黒い笑顔をして、あまつさえ爆弾発言なんかするはずがない。



よって夢だ。寺石は俺が知るイイコのまんまのはずだ。





「せんぱーい!」



ギクリ....



背中にかかる、なるべく聞きたくなかった懐っこい声。



振り向きたくない、でも...!!



「あ、寺石!」


「北浜先輩!おはようございます!」



「今日も朝から眩しいなぁ!」



背後で聞こえる和やかな会話にほっと胸を撫で下ろす。
よかった、どうやら寺石は天使のままのようだ。



「榊先輩もおはようございます!」



「あぁ、おはよう。」


振り向けばそこにはいつものキラキラした笑顔。

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