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腹黒ドS王子の愛する人Another

第3章 朔弥 × 元 の場合

「はい、あんな奴らほっといて先に食べましょう先輩。エビフライとハンバーグ定食!」

「え、いいのか?ありがとう。」



まだ言い合っている彼らを横目に寺石とご飯を食べ始める。


「ん!!おいしい!!」



エビフライはさくっと、ハンバーグはトロトロだ。デミグラスソースも濃厚でじつにおいしい。



「あ、先輩ソースついてますよ。」




隣に座る寺石から手が伸びてきて、その綺麗な指先は俺の口元を拭うとそのまま彼の口へと運ばれる。



「なっ!?」



ソースを舐めとる赤い舌がなんとも言えず色気を放って、劣情を煽る。いつもの無邪気な表情とちがい、男を感じさせるものだ。




自分の顔が真っ赤に染まるのがわかった、いや、これは普通の顔する方がむりだろ....





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