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Blast of Brilliant STARS

第8章 ジャポニズム祭り

【しーま さま・大宮】先生、図書室、和歌



図書室で資料を確認していると、気付けば窓の外は暗くなっていた。

日本史の資料集を本棚に戻す途中、棚間に小さな背中を見つけた。


「…二宮先生?」

「うわっ!あ、大野先生っ」


「明日の準備ですか?俺もさっきまでやってて」

「あ、はい…私もです」

「…それ古文で使うやつですか?」


机上の古今集を覗き見ようと近づくと、全力で机を覆われた。

その必死な様子に、思わず吹き出す。


「すみません、邪魔して。俺、先に帰りますね」

「あっ、私もかえ…」


立ち上がった先生が椅子の脚にもつれよろけたのを、反射的に抱きとめた。

衝撃でメガネが床に落ち、見開かれたきれいな瞳に見つめられる。

すると、ふいに唇に柔らかい感触。


「…恋ひ死ねと するわざならしむばたまの 夜はすがらに 夢に見えつつ…」

「…え?」

「す、すみませんっ!じゃ、私はこれでっ…」

俺の腕から逃げ、ドアへ駆けていった。


「…え?あ、開かないっ」

声の方へ向かうと、先生が引き戸を一生懸命開けようとしていた。


「さっきの和歌…どんな意味ですか?」

「それは…ひみつです」


「…知りたいです、あなたのことも、これから…」



しー☆魔女さん
2015-10-25 23:54:45


〉社会教員大野×国語教員二宮の図書室ラブ…
無理矢理閉じ込め編w
用務員さんに閉じ込められたんですね、きっと。

500じゃとても足りない…!
普通に下書きしたら800字になってだいぶ削りましたw

ちなみに和歌の意味は、

「焦がれ死にしろということか、あなたが一晩中夢に出てくる」

みたいな感じらしいです。
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