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Blast of Brilliant STARS

第7章 迷彩祭り

【のさまじょさま・櫻葉】日舞⑨



スルリと袖に腕を通す。


「もう、行くの…?」

「ああ…明日は華柳さんとこに行くんだ」


「翔…」

「どうした?雅紀…」


翔へ手を伸ばすと、まだ着付けないままの身ごろを持ったまま、俺の手を包んでくれる。


「いかないで…?」

翔が驚いた顔をした。


「何言ってんだ。お前も行くんだぞ」

ガクっときた。


たまには甘えてみたかったのに…


「…わかってるよ…」

拗ねて布団を被ると、翔はクスクス笑った。


「甘えたかったの…?」

「もう、いい」


「かわいいな、雅紀」

「知らない、翔なんか…」


突然、布団越しに重いものが乗っかってきた。

「翔っ!重いよっ!」

「やーめた」


「え?」

「華柳さんとこ行くの、やめた」


「ちょっ…翔!」

慌てて起き上がると、布団越しに俺を押さえ込んでまた戻された。


「お前とこうしていたくなった」

そういうと、俺の頬を手で包んだ。


「雅紀、かわいい…」

「だめだって…宗家なのに…」

「ふふ…風邪ひいたことにする」


無邪気に笑ったあと、真剣な顔になった。

俺の手をぎゅっと掴んだ。


「雅紀…一生俺についてこいよ…」



のさ☆魔女さん
2015-10-20 23:07:33


〉師匠と弟子、日舞編。

いくらでも書けるぜ…もうどうしよう、この櫻葉…w
可愛すぎる。

ということで、書き逃げっ!

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