
Blast of Brilliant STARS
第7章 迷彩祭り
【millieさま・山】平安、皇族
「今日も来ないんだね…」
君に届かないのに、口から零れる。
「姫、お休みの時間です、寝所へ」
促す侍女の声を無視して御簾越しに君を待つ。
双子が不吉とされた世。
弟よりも体が小さかった僕は女として育てられた。
母親が皇女だったから助かった命。
歳も性も偽り、大きな屋敷の隔離された小さな世界で育った。
本来なら大臣家の嫡男として全てを手に入れるはずだったのに、僕にあるのはただ虚ろに過ぎ去る時だけ…。
だった。
世間から隠され忘れ去られ、朽ちるだけの身を君が変えた。
全てを知っても僕を求めてくれた。
僕に生きる価値を教えてくれた。
愛することを愛されることを教えてくれた。
僕の全てが変わったはずだったのに…。
今日もひたすら君を待つ。
僕に許された自由は君を待つことだけだから。
かたりと鳴った音に、身体が震えた。
久しぶりすぎる逢瀬。
「ごめん、待たせた。智くん?」
「翔くん…来てくれた」
それだけで涙が零れる。
「もう…来てくれないと思った」
「そんな訳ないだろ?」
僕の本当の名を呼ぶ唯一の人。
力強い腕に包まれる。
君だけが僕の世界。
とにかく明るいミリィさん
2015-10-20 22:14:28
〉エロくもなく、毛色の違うものを投下してごめんなさい。
きのうのきぃなぱいせんの素晴らしい世界に惹かれて…。
なぜか平安。
十二単な智が書きたかっただけ(笑)
でも記述なし。
500は難しい。
みなさんすごいなぁ。
「今日も来ないんだね…」
君に届かないのに、口から零れる。
「姫、お休みの時間です、寝所へ」
促す侍女の声を無視して御簾越しに君を待つ。
双子が不吉とされた世。
弟よりも体が小さかった僕は女として育てられた。
母親が皇女だったから助かった命。
歳も性も偽り、大きな屋敷の隔離された小さな世界で育った。
本来なら大臣家の嫡男として全てを手に入れるはずだったのに、僕にあるのはただ虚ろに過ぎ去る時だけ…。
だった。
世間から隠され忘れ去られ、朽ちるだけの身を君が変えた。
全てを知っても僕を求めてくれた。
僕に生きる価値を教えてくれた。
愛することを愛されることを教えてくれた。
僕の全てが変わったはずだったのに…。
今日もひたすら君を待つ。
僕に許された自由は君を待つことだけだから。
かたりと鳴った音に、身体が震えた。
久しぶりすぎる逢瀬。
「ごめん、待たせた。智くん?」
「翔くん…来てくれた」
それだけで涙が零れる。
「もう…来てくれないと思った」
「そんな訳ないだろ?」
僕の本当の名を呼ぶ唯一の人。
力強い腕に包まれる。
君だけが僕の世界。
とにかく明るいミリィさん
2015-10-20 22:14:28
〉エロくもなく、毛色の違うものを投下してごめんなさい。
きのうのきぃなぱいせんの素晴らしい世界に惹かれて…。
なぜか平安。
十二単な智が書きたかっただけ(笑)
でも記述なし。
500は難しい。
みなさんすごいなぁ。
