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Blast of Brilliant STARS

第7章 迷彩祭り

【しーま さま・櫻葉】剣道②



「112っ…113っ…、114っ、」


ビュッビュッと竹刀を振り下ろす。

手拭いだけでは拭えないほどの汗を滴らせ、ひたすら素振り稽古をしている。


「…相葉、脇を締めろ」

「はいっ…」


「…軸がブレてる」

「…はいっ、」


今日の櫻井先生は…なんか違う。

俺また、なんかやらかしたっけ…


「おい…何考えてる」

「い、いえっ…」

「集中力が足りんな」


櫻井先生の目が鋭く光った気がした。

素振りをする俺の側に来て、口を開く。


「相葉…腕、疲れたか?」

「あ…いえっ、」

「もういいぞ…最後はこっちだ」


そう言うと、櫻井先生が袴の紐をスルスル解いて自身の竹刀を取り出した。

「座れ」

言われるままに先生の前に跪く。


「…疲れてるだろうから腕は使うな」


熱っぽく見下ろしながら、先生が竹刀を俺の口へ持っていく。

汗まみれで、手も使えない状態で、一生懸命に俺は稽古をする。


「いいぞ、相葉…くっ、お前どこでそんな…」


先生を気持ちよくすること、それも俺の稽古のひとつ。


「ああっ…相葉っ…」


眉間に皺を寄せながら、俺の口内に熱が放たれた。


「はぁっ…これは…一本取られたな…」



しー☆魔女さん
2015-10-19 00:21:09


〉前に書いた剣道師弟モノ…
第二弾!w

バカでごめんなさい(´・・`)♡

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