テキストサイズ

虹色の精霊に導かれて…

第5章 ハワイの懐かしさに乗って

相葉視点

 車から出て、ビックリしたのが、翔ちゃんの顔。

(回りにたくさんの人がいるのに見ていない…見ないようにしているの?)



 周りを確認すると結構、面白い行動をしている人がいる。

(あ!あの人…こっちに手を振ってる…お手ふりしたら、喜ぶだろうな…)

 小さく手を降る人や、口を押さえて、ピヨンピヨンしている人。


(普段だったら、みんなで手を振ってファンサするのに…今の翔ちゃんは『櫻井さん』なんだね…)

 歩幅を合わせて横顔を確認。


(はー、恐ろしいねZEROモード…俺には、そのキャラ無理だわ…)


 少し後ろの二人が気になる。


N「素直じゃないんだから…もう」
 ニノがリーダーの体を少し突っつく。

O「や、やめろよ」
 体をくクネラながら笑顔のリーダー。

(いいなぁー俺もそっちに行きたい。
こっち、息が詰まるよぉ、

でも、今の翔ちゃんを一人にしちゃだめだ。
俺も『相葉さん』でいいや…)


  ………………

(『相葉さん』ってどんなキャラだろ…?いつもの俺って事だよね…)




S「なに?」
 櫻井さん歩きながら俺に話しかけてきた。


「ううん…何でもないよ」(今は…なにも言わない…相葉さんですから…)
 ニコッと笑ってみた。


S「そう?ずっとこっち見てるから、何か気になる事でもあるのかなって思ったけど…時間無いから、急ごう!」

 すたすた歩いていく翔ちゃん。

(大丈夫だと思うよ……

 そんなに、急がなくても、パイナップルは逃げないよ…)

 心でツッコミながら、ついて行く俺。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ