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橋本視点

Ｏ「ねー　橋もっちゃん…」
　海を見ながら　私を呼ぶ大野さん。

「はい　何でしょう」


Ｏ「いつも　ありがとね」
　私の方を見ないで呟く大野さん。

「いえ　これが私の仕事です」

Ｏ「ふふ　そうだね…」


船のエンジン音と波の音が響く　海の上。

（我が君
　貴方を苦しめるモノは　ココにはありませんよ

　我々は　いつまでも　どこまでも　付き従います…）



ス「大野さん！」
　バタバタ同行のスタッフさんが船室から出て来た。

ス「お刺身にしてくれましたよ」
　笑顔でお皿に乗った切り身を見せるスタッフさん。


（お箸が必要ですね）


Ｏ「お箸と醤油ちょうだい！！」
　大野さんが顔を上げる。


「こちらを使ってください！」
レックポーチからお皿と割りばしを出し渡す。


ニコッと笑って受け取る大野さん。


　大野さんに近づく船員。

船員「I will prepare to sum up.」(締めの準備をします)

「Thank you.」


　大野さんがチラッと船員を見たけど、スタッフさんのカメラの方を向いてくれた。


（貴方はカメラの方を気にしていてください）


Ｏ「うーーん　うまい！　ああ　翔ちゃんに食べさせたーい」

（やはり櫻井さんが一番に出てくるんですね…）

「釣りたてですからね…はい　飲み物です」
ビールを差し出す。


Ｏ「わーい　ありがとう！！」
　嬉しそうにカップを受け取る大野さん。

ス「大野さん　食べている時に何なんですが、絞めのコメントを考えてくれませんか？」

　グビグビビールを喉に流し込んでいく大野さん。

（あの勢いで飲んだら　終盤グダグダになりますものね…）

Ｏ「ん～　絞めの言葉？　ﾓｸﾞﾓｸﾞ　まだ早くねーか？」
　パクパク鰹の切り身を口に運ぶ大野さん。

ス「そんな　事言わずに、編集で最後に持って行きますから」
　両手を合わせて拝むスタッフ。


Ｏ「あ〜、もう何でもいいや！！」

（もう　なってますかぁ…
　飲ませたのは私ですから、助言をいれましょう）
「５７５なんか　いいんじゃないですか？ハワイや鰹を使って」


Ｏ「あーねぇー　じゃぁ

『　 ハワイにて　　トローリングで　　カツオだけ　』

　　イエイッ」
　カメラに向かって乾杯とカップを上げる大野さん。