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虹色の精霊に導かれて…

第94章 嵐にしやがれ 嵐の休日inハワイ 大野編

結構距離感の近いスタッフがいなくなって、橋本と二人で海を見ている


「ねー 橋もっちゃん…」

橋本「はい 何でしょう」
 直ぐ返事をする橋本。

(いいよね ここなら、誰も聴かないし…)
「いつも ありがとね」
素直な心を言葉でゆっくり言う。

橋本「いえ これが私の仕事です」
 思っていた通りの言葉が返って来た。

「ふふ そうだね」
(そう言うと思った…)


波の音もエンジンの音も 聞こえるけど、とっても静かな時間が俺の周りを包んでいる。

(いいねぇ こういうの 時間… これがご褒美ってヤツかなぁ…)



ス「大野さん!」
 スタッフの声が聞こえた。

(んー にぎやかなのが帰って来た…)

ス「お刺身にしてくれましたよ」
 笑顔で皿に乗った切り身を見せるスタッフ。

(刺身?)「さっきの鰹?」
皿の切り身を指さす。

ス「はい!」

「わー ヤバい!うまそう!! お箸と醤油ちょうだい!!」
橋本を探すつもりで顔を上げる。

橋本「こちらを使ってください!」
 すでにお皿と割りばしを出していた。

箸を受け取ると、俺の横を船員が何か言って通る。

(ん?なんか言った?)

橋本「Thank you.」
 橋本が返事をする。

(ふふ 褒められたのかな?)

「カツオ!」
切り身をカメラに見せる。

「いただきまーす」
口に頬張る。


「うーーん うまい! ああ 翔ちゃんに食べさせたーい」
(持っては 帰れないよぁ…)

橋本「釣りたてですからね…はい 飲み物です」
 青いカップを持ってくきた。

(今 思った事 言ったら 怒られるから 派手に喜ぼう)
「わーい ありがとう!!」
カップを受け取る。


(鰹の刺身とビール♡ 贅沢だなぁ)

カップのビールを口にする。


ス「大野さん 食べている時に何なんですが、絞めのコメントを考えてくれませんか?」

(絞めの言葉? まだ早くねーか?)
ゴクゴク美味しく飲む。


「ん~ 絞めの言葉? モグモグ まだ早くねーか?」
鰹の切り身を口に運びながらカメラを見る。


ス「そんな 事言わずに、編集で最後に持って行きますから」
 両手を合わせて拝むスタッフ。

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