
虹色の精霊に導かれて…
第94章 嵐にしやがれ 嵐の休日inハワイ 大野編
「よいしょ」
テントの張ってある所にゴロンと寝転ぶ。
(いい天気だぁ)
遮る物のない広ーい青い海を見ている。
(はー 青いなぁ みんな 何してるかぁ…)
船員「How about a drink?」(飲み物はどうか?)
青いプラスチックのカップを差し出す船員。
(ん?)
体を起こしてカップを見る。
カップの中に揺れる白い泡。
「わぁーー センキュー」
船員「Don't mention it.」
笑顔で去っていく船員。
(ビールだぁ 喉乾いていたんだよなぁ)
ス「それ 何ですか?」
カメラを向けるスタッフ。
「え?」
ス「何ですか?」
カップの中に揺れる白い泡をみて
(これ…そのまま言うと 怒られるかなぁ)
「水です」
スタッフに言う。
スタッフがジトっと睨んでカップの中をカメラで覗き込む。
(あ…これ面白いかも…)
カップを少し下げて、中身が映るようにする。
「乾杯!」
カップを高く上げてニヤリと笑い ゴクっと一口飲む。
(あ!結構冷えてる! 喉乾いてたんだよなぁ…)
喉を爽快に流れていく冷たさを感じながら「幸せだ~!」と叫ぶ。
周りのスタッフが あー と口が動いている。
(ダメならカットしてねぇ🎵)
橋本「特別ですよ」
橋もっちゃんが近づいて来る。
「ふふ 俺が注文したんじゃねーもん」
グビグビ飲み干す。
「はー おかわり!」
カップを橋もっちゃんに向ける。
橋本「はいはい」
カップを受け取る橋もっちゃん。
橋本「皆さんの分も持ってきますね」
人数を指で数えて橋本が船室に入って行く。
ス「俺 仕事中なんですけど」
カメラを持ったまま固まるスタッフ。
「いいんじゃね?この場の一番の鬼に許可が出たんだ」
ス「鬼って…」
橋もっちゃんがトレイにカップを乗せて現れる。
ス「あ… あの 私も頂いて良いんですか?」
橋本「今日は、嵐の休日でしょ?それに ここはハワイです。天気もいいし…少しくらい 良いんじゃないですか?」
カップを渡す橋本。
ス「ありがとうございます」
嬉しそうに受け取るスタッフ。
